歪み真珠

美的感覚とは嫌悪の集積である。

待ち合わせはネオンの消えた交叉点で

ネオ東京ラプソディ、山下達郎の好きな曲のひとつだ。この曲は春の陽射しが似合うと思う。歌詞には「こんなけだるい夏のおわりは」とあるから夏の曲であるはずなんだけど。

東京は夜の7時。原曲はもちろん、リオで披露された椎名林檎の返歌どちらも好きだ。原曲の「ピチカート・ファイヴ、東京は夜の7時」『じゃあ大阪は?』「フフフ ぇ…夜の7時!」と応える野宮真貴さんの可愛さたるや。

 

私のロマンチック馬鹿な脳は、東京にいる恋人に会いに行くとき新幹線の中で聞く音楽を早くも決めているようだ。椎名林檎バージョンも含めて上記の3曲。いつ東京に行くかは決まってもいないのに。かなりハッピーな脳をしている。

 

 

26日で遠距離になって丸一月。変わったこと。

平日の夜、デートをしている男女を見ると、ええなぁ〜〜〜〜!!!!私も仕事帰りに好きな男とご飯食べてイチャイチャしたいぃ〜〜〜!!!と心の中でジタバタするようになった。恋人には電話の度に「私が道行くカップルを殺める前に早く帰ってきてちょうだい!」と叫んでいる。

仕事が忙しくなると、すぐにサボってしまう筋トレは1ヶ月継続できている。過去の成績が1ヶ月継続→1ヶ月サボるの繰り返しなのであまり信用できる実績ではないが。彼に次会ったとき、筋トレサボったねぇと怒られるのがイヤで継続できている。

昔のように本をよく読むようになった。毎週末二人でお出かけしていた代わりに、一人で図書館に通う。気が向いたらそのまま喫茶店に行き、借りた本を読んだり、書き物をしたりしている。梅田あたりに出る頻度も減り、好きな街でゆるゆる過ごしている。図書館はいい。借りても気分が乗らなければ、躊躇いなく読み終わらずに返却できる。なんてったって図書館だ。読みたくなったらまた借りればいい。本はいつでもそこにあるのだ。図書館は私の本棚と言っても過言ではない。お金をかけることなく、たくさんの本を読ましてくれる。雑誌も置いてある。冷やかし半分で読んだVERYも案外いいことが書いてあったりする。タキマキやシンマイさんの足元には遠く及ばないけれど。村上春樹がたまらなく面白いことを発見した。彼がオールアウトで打ち込めると語った長編は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」しか読んでいないが。今から1Q84を読むところ。昔は全く読めなかった作者とこうやって時を重ねて、人生のコンテクストの中で出会えるのは、とても尊いことだ。彼の物語の質量は大好きなクストリッツァ監督と同じもののように思う。彼らの物語での出来事は全て、『本当のこと』だ。

 

環境からのアプローチでしか、変わることができないのは私のあまり良くないところだと思うが、もう諦めている。大前研一さんだって、環境を変えなきゃ人は変われないよ(大意)と言っていることだし。

 

電話のとき、彼の声と笑顔は変わらず甘くて、それがとても嬉しい。きっと、あなたの瞳は優しい。早くあなたに逢いたい。


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